会社員から心機一転 父の背中を見て経営者へ
伊予の小京都と呼ばれる愛媛県大洲市に本拠を構える有限会社合田运送。同社で陣頭指揮を執るのは宮河力氏である。2019年、37歳のときに代表取締役社長に就任されたそうだ。

- 会社名
- 有限会社合田运送
- 所在地
- 爱媛県大洲市春贺甲584番地6
- 设立年月日
- 1961年4月13日
- 代表者
- 代表取締役社長 宮河 力
- 従业员数
- 35名
- 保有车両台数
- 38台

大洲市の主要製造业は、食料品加工や木材加工。また南予地方は青果物や水产物の生产地として知られる。


同社は、1961年に隣接する八幡浜市で设立(当时は双岩运送)されたが、1967年に先々代社长(祖父)が同社を买収。その翌年に社名を合田运送に改称した。当初は、西日本有数の水扬高を夸る渔港ということもあり、车両数台で水产物を运んでいた。しかし、年间の水扬げ量によって売上高が浮き沉みするため、なかなか経営は安定しなかったという。そこで会社を引き継いだ先代社长(父)は、南予地域特产の青果物、温州みかんの输送を开始する。そして水产物输送からの撤退を决断すると、松山自动车道にアクセスしやすい大洲市に新社屋を建设。さらに、県内で製造されている冷冻食品や业务用の食肉加工品の输送なども手がけていく。同社の业绩は瞬く间に上昇し、车両数も増やしていった。

一方で宫河社长は、当初、家业を継ぐことは考えておらず、大学卒业后は、大手医薬品メーカーに就职。顺风満帆な社会人生活を送っていたが、思いかけず転机が访れたという。
「転勤先が、たまたま爱媛県内となり、远ざかっていた実家に帰る机会が増えたんです。そこで、あらためて父の働く姿を目の当たりにして、経営者としての强い责任感や、仕事に対して强い思い入れがあることを知りました。当时私は、勤务先で労働组合の仕事に携わり、経営者と従业员の考え方の违いに、いろいろと考えされることも多かったことから、次第に会社の収益だけではなく、ステークホルダーや地域社会を见据えて働く経営者の仕事に强く惹かれるようになりました。また、すでに70歳を过ぎていた父が、ろくに休みをとらず働いている様子を见て、ここまで顽张って発展させてきた会社を、このまま终わらせてしまってよいものか、という葛藤も生まれ、30歳のときに决意して、家业を継ぐ意志を父に伝えたのです。そのとき父は『バカだな、こんな大変な仕事を选んで…』と言って、笑って认めてくれました」
こうして同社に入社した宫河社长は、运送事业者として新たな道を歩むことになった。
青果物と冷冻食品の长距离输送が强み
现在、同社の主要な积荷は、地域特产の温州みかんをはじめ、生产量日本一を夸る徳岛产のニンジン、近県のスイカや高原野菜などの青果物。夏季は、鲜度を保つため冷冻车で运んでいるという。二つ目は、市贩の冷冻食品や业务用の食肉加工品など。もちろん、こちらも、しっかり温度管理を行って运行している。さらに、昨年から廃业する运送会社の业务を引き継ぐことになり、木材加工品(建材等)の输送サービスを始めたそうだ。爱媛県は、県土の约70%以上を森林が占めるなど、木材资源が豊富な地域。大洲市は、かつて木材の一大集积地として栄えた木材の町でもあり、宫河社长は、これからも积极的に木材加工品の输送も手がけていきたいという。运行エリアは、関东、中部、関西、九州方面の市场や贩売店舗、工场などで、长距离输送を得意としている。また、积荷に応じて彻底した温度管理を実施。高品质输送が同社の强みである。青果物と冷冻食品の输送については、すでに30年以上の実绩があり、运行体制や积み付け、ドライバーの育成などにおいて独自のノウハウを有している。

高品质输送と输送力で高い収益力を実现
同社では、公司理念でも掲げているとおり、顾客第一で事业を展开してきたそうだ。特に青果物の出荷量が多いときは、帰り荷を积まずにピストン输送で车両を稼动させるなど、赤字もいとわず対応してきたという。それでも、最终的な収支は黒字だと宫河社长は话す。
「当社は、安定した収益基盘を筑くため、比较的利益率が高い长距离输送や温度管理输送を主要业务としてきました。ことに温度管理输送においては、冷冻机や管理システムへ积极的に设备投资すると共に、厳格な品质管理、业务に精通したドライバーの育成に努めてきました。また、スケールメリットを得られるように、多くの运送事业者と提携した运行体制を构筑。顾客の多様な输送ニーズに柔软に対応しています」
付加価値の高い输送サービスに加え、保有车両の倍以上の稼动率を実现してきたという同社。近年は、労务管理や业务の滨罢化なども进めているという。


プレイズムだから长距离输送も安心

保有车両は、ほぼいすゞ车だという同社。会社のイメージ戦略として、车両にはメッキパーツや镜面加工された観音扉(侧面?リヤ)などを採用。车両の美観と清洁感を高めることによって、安心感と高品质感をアピールしているという。また、いすゞ车の优れた性能もさることながら、定期的な整备や紧急时の修理など、アフターサービスに大変満足されているそうだ。车両は大切な商売道具なので、つねに最适な车両(装备を含む)を选んできたと宫河社长は话された。
「当社は、生鲜食品や冷冻食品などを远隔地まで运んでいるので、车両のアフターサービスを重视しています。特にいすゞ车は、故障の予兆を自动的に察知して、早めの整备を促してくれるプレイズムが装备されているから安心です。运行中の路上故障を未然に防止できますからね。実际に、何度かご连络をいただいて、车両トラブルを回避できたケースがあります。本当に、ありがたい机能だと思います。安全面では、デジタコやドラレコ、バックアイモニターを全车に搭载。运行中、少しでもドライバーの运転をサポートできる机器を活用していきたいと考えています」
同社では、万一、故障でエンジンが停止しても积荷の品质に影响が及ばないように、冷冻机もサブエンジンを採用。自主的に冷冻机の定期点検も実施している。

南予地域で狈辞.1の输送公司をめざす
同社の近々の课题は「2024年问题」への対応だという。今まさに运行体制や运赁体系について、顾客に提案しているそうだ。すでに、労务管理体制を强化するため、新たなソフトウェアを试験的に导入しているとのこと。また、ドライバーの休息时间を确保するため、フェリーを利用した运行も検讨しているという。

「ありがたいことに、当社の事业は拡大していますが、その一方で、ドライバーの确保と、労务环境の整备が急务となっています。现在は、リクルート情报を充実させたホームページを制作したり、働きやすくなる环境づくりを进めたりしています。コロナ祸では、あらためて运送事业者の重要性が再认识されましたが、引き続き地域产业に密着した输送サービスを提供する中で、规模、能力共に、南予地域で狈辞.1の输送公司をめざしてまいります」
と最后に今后の展望について语られた宫河社长。今后とも、事业をとおして地域発展に寄与し、従业员一人ひとりが、仕事に夸りを持ち、安全に働ける会社へ进化させていく方针である。若き経営者の手腕に期待が寄せられている。
※掲载内容は2023年6月1日取材时点のものとなります
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